突然現れたロシアの巨大穴はどうしてできたのか?



2014年8月21日

ロシアの巨大穴

2014年7月、ロシア東部のヤマル半島にて、地面に開いている巨大な穴が発見された。直径は約80メートルにも達し、覗き込んでも底が見えないほど奥が深い。現在のところ出現理由は不明。ニュースが報じられて以来、世界中から非常に注目されており、多くの科学者が原因解明にあたっている。
ちなみに、ヤマルとは現地の言葉で「世界の果て」を意味する。シベリアの辺境地に突如出現した不気味な穴だけに、人類終焉のサインではないかという不吉な意見も少なくない。

穴が出現した原因は?

隕石落下説

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意外に思われるかもしれないが、地球上には実に年間数百個もの隕石が落下している。実際、2013年の2月にもロシアのチェリャビンスク州に直径10メートルほどの隕石が落下して、世界中で大騒ぎになったことは記憶に新しい。隕石落下地点では、直径数メートルものクレーターが発見された。今回のケースも隕石落下による穴とは考えられないだろうか?
しかし、ヤマル半島を管轄する政府の関係者によれば、その可能性は考えられないという。隕石が落下すれば、当然凄まじい墜落音や衝撃波が観測されるはずだ。レーダーにも記録されるだろう。だが、政府はこれらのデータを一切観測していない。したがって、隕石落下説の信憑性は低いと言えるだろう。

天然ガス爆発説

実はヤマル半島はロシア最大の天然ガス埋蔵エリアであり、巨大穴が発見された地域周辺には大規模な天然ガス田が存在する。何らかの拍子に地下でガス爆発が発生して穴を形成した可能性は考えられないだろうか?
しかし、穴の切り口をよく観察してみよう。まるで刃物で切られたかのようにきれいな断面になっていることがお分かりいただけることだろう。もしも地下でガス爆発が発生したなら、もっと派手に周辺の岩石が吹き飛んでいるはずだ。したがって、天然ガス爆発説も仮説の域を脱しないだろう。

ピンゴ崩壊説

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「ピンゴ」とは、隆起した氷の上に土が堆積してできたドーム状のエリアのことである。北極などの寒冷地帯に多く存在することで知られている。
年代を経てピンゴが巨大化を続けると、相当な重量が内部の氷にのしかかる。そして氷が融解すると、大量の土が一気に氷を押しつぶして地面に大きな穴を形成することがあるという。例えるなら、排水口の止水フタを抜いて大量の水を急激に下水に排出するようなものだ。強烈なエネルギーが発生することは想像に難くないだろう。
ピンゴが大きければ、直径100メートルクラスの巨大な穴ができても不思議はない。実際、大半の科学者もピンゴ説を支持しており、現在最も有力な仮説として挙げられる。

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未解決度指数

Summary: 一見とても恐ろしい事件のように思えるが、単なる自然現象の一種である可能性が非常に高い。宇宙人襲来や人類滅亡といったオカルト的要素が介入する余地は極めて低く、原因が解明されれば「何だ、そんなことか。」で終わることだろう。

2.8

ポイント
信憑性
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未解決度
謎が解けたときの影響
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